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すみれの唇弁の奥にある距の中には甘い蜜液が分泌され、その蜜を吸いに多くの虫が訪れます。 カメラをセッティングしている最中に、いきなり虫が飛び込んできて慌ててしまったことも何度かありました。カメラに接写レンズを装着していますから、すみれに吸蜜に来る蝶のように、人の気配ですぐ飛んでいってしまうような被写体をカメラにとらえるのは至難のわざです。 蝶を見つけては山の斜面を上ったり下りたり・・・・・無理と分かっていても、ついつい追っかけてしまいます。 朝早くすみれの自生地に着き、いきなりすみれの良い被写体を見つけたものの、もう少し太陽があがってからと、他を廻っている間に、ヒョウモンチョウの幼虫に花弁を食べられてしまっていたということも・・・ すみれという小さな花の世界ですが、そこで展開している虫達の世界に、これからも注意深く観察していきたいと思っています。(すみれの花の特徴の一つでもある「距」の中に蜜が貯えられています。距を舌の上に転がすと、僅かですがすみれの蜜の甘さを感じることができます。) |
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