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スミレ V.mandshurica に魅せられて


 すみれの仲間全体を指すときは平仮名で「すみれ」(スミレ科スミレ属の総称)、そして、多くのすみれの中に「スミレ」という品種があります。陽当たりのよい乾燥ぎみな環境に咲く、一般的に濃い紫色の花を付けるすみれです。当HPでは混乱しないように「すみれ」と「スミレ」に書き分けています。
 言葉にすると同じなので、すみれ愛好家の間では学名
V.mandshurica から「マンジュリカ」と呼ぶこともあります。チョットややこしいですね・・・

 長年、スミレ V.mandshurica に向かいあってきました。私がマキノスミレやヒメスミレも好きなことを思うと、たぶん、私の中に立ち性のすみれのバランスが心地いいのかもしれません。
そして、何にもましてスミレの持つ、濃い紫色に魅せられたのかもしれません。
 スミレは分布域の広いことから、多くの変異種が見い出されています。古くはニシキスミレ、エビチャスミレ、シロガネスミレ、ミョウジンスミレ、二色咲きアツバスミレ等々・・・ 今日においても、生産業者のなかから選別された魅力あるスミレ
V.mandshurica が生産されています。

 私はいつの頃からか、すみれの「花色」にこだわるようになり、稔性のある同種間交配に興味をもつようになりました。対象を花色の変異が多く、育てやすい「スミレ」にしぼり込み、交配、選別をくり返しました。
 春になると、我家のすみれ棚のほとんどを占めるスミレが、カラフルなスミレワールドを展開します。その彩りを楽しみながらも、育種目的を持って栽培するには、個人の狭いすみれ棚の限界を感じます。
 ここ数年、我家のすみれ棚に紫色のスミレが少なくなってきました。スミレの原点は紫色。より魅力的な紫花を来年以降の育種目標にし、さらに「色」「スミレ」にこだわっていきたいと思っています。
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